9月に旅行で訪れた、曹洞宗大本山永平寺(>>「人生に疲れたら永平寺:参拝前に知っておきたいことなど総まとめ」)。
その禅の世界にすっかり魅入られた私は、今度は3泊4日の参禅研修に参加すべく、再び永平寺を訪れました。
参加にあたり事前情報が少なく手間取ったため、ここに私の経験をもとに、申し込み方法や持ち物について詳細に記録しておきます。
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永平寺の修行体験にはどのようなものがあるの?
永平寺で体験できる修行については、以下のようなメニューとなっています。
- 坐禅体験(日帰り):30分程度の坐禅(500円)
- 写経体験(日帰り):般若心経など3種の写経(1,000円)
- 参籠(1泊2日):永平寺にお泊りして精進料理と雰囲気を味わう(小学生:5,000円、中学生以上:8,000円)
- 参禅(1泊2日・3泊4日):坐禅や作務など、雲水(修行僧)の修行生活を体験する。3泊4日は割とガチの修行(1泊2日:10,000円、3泊4日:20,000円)
ただし、永平寺の行事によっては実施不可の日もあるため、心配なら事前に確認しておいたほうがいいでしょう。
宿泊を伴う参籠と参禅については、事前の申し込みが必要です。
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参禅研修(3泊4日)の申し込み方法
今回私が体験した参禅研修の申し込み方法は以下の通り。
- 永平寺公式ホームページで参禅研修の日程を確認
- 参禅研修開始日の2週間前くらいまでに電話で仮申し込み
- 往復はがきで正式な申し込み
- 布教係からの電話で持ち物等を確認
- 参禅許可証を受け取る
手順1~5について、詳しく説明していきます。
1.永平寺公式ホームページで参禅研修の日程を確認
3泊4日の参禅研修は、月1・2回、決まった日のみの開催です。
まずは「【公式サイト】大本山永平寺ホームページ|体験(坐禅・写経・参籠)」で直近2ヶ月分のスケジュールが分かりますので、確認しましょう。
2.参禅研修開始日の2週間前くらいまでに電話で仮申し込み
参禅研修の日程を確認したら、遅くとも2週間前までには永平寺の布教係(0776-63-4361)に電話をし、仮申し込みをします。
この際、電話口で「結跏趺坐か半跏趺坐で坐禅が組めるか」を確認されます。
- 結跏趺坐(けっかふざ):左の足首を右腿の上、右の足首を左腿の上にして組むあぐら。普通はできない。
- 半跏趺坐(はんかふざ):左の足首を右腿の上、右の足首は下に置いたままでなるべく左のお尻に近づけて組むあぐら。頑張ればできる。
なんでも、足が痛いという理由で途中下山する方が多いのだとか。
確かに3泊4日の間、1日に何度も坐禅&食事の時も坐禅の姿勢で頂くので、3日目の午前中辺りから本気で足に激痛が走ります。
出来ない方は練習して出来るようになってから申し込みされるのが得策です。
申し込みの電話は非常につながりにくくなっています。
私も8回くらいかけてやっとつながったので、めげずにかけ続けることをおすすめします。
3.往復はがきで正式な申し込み
電話で仮申し込みをすると、往復はがきで正式な申し込みをするよう案内されます。
往復はがきへの記載事項は以下の通り。
- 宛先:〒910-1294 福井県吉田郡永平寺町志比5-15 大本山永平寺 参禅係
- 住所、氏名、電話番号
- 年齢、性別、職業
- 健康状態、服薬状況
- 参禅経験の有無
- 参禅志望動機
- 参禅の日付
また、海外からお申し込みされる場合は往復はがきを使えないので、要相談って感じみたいです。
4.布教係からの電話で持ち物等を確認
往復はがきで正式な申し込みをすると、1週間程度で永平寺布教係の雲水さんから電話が来ます。
ここで再度、結跏趺坐か半跏趺坐が組めるかどうかの確認があります。超念入りです(笑)
本題は持ち物のご案内(内容は後述)。
5.参禅許可証を受け取る
布教係の雲水さんからの電話の後さらに1週間ほどで、手元に参禅許可証が届きます。
往復はがきの復信の方に印刷されて送られてきます。
- 参禅許可の旨
- 持ち物
- 集合時間
- 服装・頭髪等は地味で清潔にすること
- 費用
- キャンセル料の案内
- 参禅期間
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永平寺修行体験の持ち物(女性編)
いくら宿泊施設を備えているとはいえ、そこは宿坊。
素直に案内されたものだけ持って行ったのでは大変不便。
ここでは必要な持ち物をまとめておきます。
永平寺での修行体験に必要な持ち物(事前案内あり)
- 下着
- 白い足袋または靴下(1足でOK)
- 作務のできる服(ジャージなど)
- 洗面用具
- 入浴用具
- 健康保険証のコピー
- 常備薬
- 着物の下に着るTシャツ・トレーナーなど
- 参禅許可証
1~7までは、参禅許可証に記載されている持ち物です。
修行体験中は着物(和服)と袴、スリッパを貸与されるので、それを着用します。
基本的には裸足で生活。白い足袋または靴下は、朝のお勤めの時に一瞬履くだけなので、4日間通して1足あれば十分でした。
8の着物の下に着る衣類ですが、こちらは電話で雲水さんから案内がありました。
私は11月に参禅したので、寒さ対策のため超極暖ヒートテックを着用。
>>「ユニクロのヒートテック2018|超極暖・極暖の違い比較レビュー」
参禅生活の中心となる研修施設、吉祥閣の4階は暖房がきいているので、超極暖では暑いくらいでした。
しかし、朝のお勤めの際は極寒の永平寺内を歩いて吹きっさらしの法堂(下の写真)で過ごすので、超極暖1枚ではとても居られたものではありません。
真冬に参禅する予定の方は、着物の下に超極暖+セーターなどを着こむことをおすすめします。
+αで修行体験に必要な持ち物(事前案内なし)
- パジャマ
- タオル
- ドライヤー
- 着物の下に履くレギンスやスパッツ
夜寝るときには着物と袴を脱ぐので、フロアを出歩けるパジャマを用意しておいたほうが良いです。
あと、持ってくるのを忘れた人が続出していたのがタオル。
永平寺のお風呂場には本当に石鹸しかないので、洗面用具・入浴用具+タオルを忘れずに持参しましょう。
またドライヤーも設置されていないので、髪の長い方は持って行きましょう。
研修中は裸足で過ごすうえ、着物と袴だけでは足元が非常に寒くなります。
着物の下に履くレギンスやスパッツもあったほうが良いですね。
永平寺で準備されているもの
以下、永平寺で貸与を受けられるものです。
- 着物
- 袴
- スリッパ
- 石鹸
- 布団一式(敷き・掛け・毛布・枕・シーツ)
- ハンガー
- タオル掛け
- 経本一式(経本袱紗・経本・朝のおつとめ・食事作法の紙)
- 応量気一式
- お茶
その代わり、廊下に温かいお茶と冷たいお茶が用意されているので、そちらを利用します。
湯のみ茶碗は使用するごとに洗面所で洗って戻します。
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永平寺での修行体験には準備万端で臨もう!
参禅研修中は、外部との接触が出来ません。
休憩時間もとても少なくなっていますので、特に持ち物については準備を万端にしておくことをおすすめします。
不安な点は事前に布教係の雲水さんによく確認して、万全の態勢で参禅に臨みましょう。
▼永平寺の観光スポット・御朱印についてはコチラの記事を御覧ください。
>>「人生に疲れたら永平寺:参拝前に知っておきたいことなど総まとめ」
▼永平寺の日帰りで体験できる坐禅についてはコチラの記事を御覧ください。
>>「永平寺の修行体験で座禅に挑戦!痛くないけど心が引き締まるよ」
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>>「永平寺の隠れた名所「寂光苑」は荘厳で心落ち着くパワースポット」
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