時は西暦2018年。
秋の京都に数多くの刀剣男士たちが集まると聞き、とある本丸のとある審神者がはるばる出陣。
限られた時間の中、北野天満宮で髭切に会い、京都国立博物館で16振の刀剣男士とその他の刀剣たちに出会い、最後に向かったのは京都市伏見区にある藤森神社。
この藤森神社(ふじのもりじんじゃ)には、あの鶴丸国永の写しが奉納されているという。
▼NEW新刀剣男士「祢々切丸」にも早速会ってきました!
>>「祢々切丸の展示は二荒山神社中宮祠宝物館で!グッズ・アクセスまとめ」
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目次
藤森神社の名物鶴丸(写し)とは?
皇室御物である「太刀 銘国永(名物鶴丸国永)」が一時期藤森神社に奉納されていたことから、「古刀再現」のパイオニアである刀匠藤安将平氏が本科の資料を基に写しを作刀・同神社へ奉納したもの。
藤森神社は鶴丸(写し)の奉納にあたっては、以下のような思いがあったと説明しています。
この度、当社ご崇敬の居合道団体のご関係を通じてご縁をいただいた刀匠藤安将平氏より、この太刀・名物『鶴丸』の写しを縁ある御社へのお里帰りの意味合いや、刀剣への関心が高まっている今、更に多くの方々にも関心をお寄せいただき、この我国の素晴らしい伝統文化を次世代へと継承していける良い機会になればとの想いから、ご奉納賜わる運びとなりました。
引用元:藤森神社公式ホームページ
本科の「太刀 銘国永(名物鶴丸国永)」について
- 皇室御物
- 平安~鎌倉時代(12~13世紀)
- 刃長:78.63cm
「太刀 銘国永(名物鶴丸国永)」は、平安末期に活躍した刀工五条国永の作。
平維茂、安達氏、北条貞時(一説には安達貞泰の墓を暴いて入手)、織田信長、御牧勘兵衛景則、本阿弥家と数々の人々の手に渡った後、仙台藩主伊達家に伝来し、明治時代に天皇に献上されたと伝えられています。
「鶴丸」という号については、太刀拵え(現存せず)が鶴の蒔絵であったことや、神社奉納の際に鶴丸の紋が入れられたことなどが由来として伝えられていますが、詳細は不明。
現在は皇室の御由緒物として、宮中祭祀の際に使用されています。
本科・鶴丸国永は「刀剣乱舞-ONLINE-」の大人気キャラクター
画像引用元:「刀剣乱舞-ONLINE-」プレイ画面
昨今の刀剣ブームの火付け役となったオンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」。
本科の鶴丸国永も、刀の付喪神「刀剣男士」としてキャラクター化され、人気を博しています(イラスト:izumi、CV:斉藤壮馬)。
ゲーム序盤ではなかなか手に入れることのできないレアキャラクターですが、その儚げ美青年風の見た目や常に驚きを求める茶目っ気のある性格から人気が沸騰。
刀剣自体が様々な人の手を渡り愛されたように、キャラクターとなってもなお、人々を惹きつけてやみません。
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藤森神社で鶴丸国永の写しが展示されているのはいつ?
藤森神社公式ホームページでは、以下のように展示予定が発表されています。
- 期間:平成30年1月20日㈯~平成31年2月10日㈰
ただし、5月5日は藤森祭のため休館 - 時間:9時~17時(最終入館16時45分)
- 場所:藤森神社 宝物殿
- 拝観料:無料
- その他:館内は禁煙・撮影禁止
なんと、展示終了後の平成31年2月11日㈪から7月5日㈮までは、「三日月宗近(写)」が公開されるとのこと!
藤森神社境内のトイレにはトイレットペーパーがありません。
水に流せるティッシュを持って行くか、トイレの個室に入る前にティッシュを購入しましょう!
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藤森神社に鶴丸国永(写し)の展示を観に行ってきたよ
ここからは、2018年11月13日㈫に実際にとある審神者が藤森神社に鶴丸国永(写し)の展示を観に行った際のレポートをご紹介。
直前まで京都国立博物館の特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」を鑑賞していたため、京阪電車七条駅から電車に乗って墨染駅へ。
途中Googleマップが狂って道に迷うものの、何とか到着。
京都市バスの場合、「藤森神社前」バス停で下車すぐですが、「バス一日券」・「地下鉄・バス一日券」の対象範囲外なのが残念。
車の場合は、有料の参拝駐車場を利用できます。
まずは本殿にお参り。
道に迷ったものの、無事到着できた感謝を伝えます。
本殿を背にして正面向かって左手に、授与所・受付所の建物があります。
この建物の奥側が宝物殿。
鶴丸国永の写しが展示されている場所です。
入口左手の扉には「京のかたな展」のポスター。
「太刀『鶴丸』(写し)の展示はこちらです」と丁寧にご案内も有。
右手には「刀剣乱舞 京のスタンプラリー参」のポスターも。
館内は撮影禁止ですが、宝物殿内の展示の様子は藤森神社公式ホームページの宝物殿スライドショーから一部見ることが出来ます(※データ自動ダウンロード有)。
でもスライドショーでは鶴丸(写し)を見ることはできないのです、残念。
藤森神社は競馬関係者や競馬ファンが集まる勝利の神様の神社、勝ち馬の神社として有名ですので、館内には馬関連の物や流鏑馬の様子の写真などがたくさん。
そして宝物殿の一番奥に、ありました、刀剣の展示場所。
他の御神刀とともに、左端に並べられている鶴丸国永(写し)。
細身でありながらしなやかに反った刀身は優美な感じ。
「京のかたな展」でも「太刀 銘国永」を鑑賞してきたのですが、どちらも意外と細く、切先が小さいところが印象的でした。
ファンから奉納された鶴丸国永グッズの展示も見ごたえあり!
宝物殿には唯一撮影OKな場所が。
それは入館して最初に目に入ってくる「刀剣乱舞の鶴丸国永グッズの展示コーナー」。
すべて全国の鶴丸国永ファンから寄せられたものだそう。
ありとあらゆる鶴丸さん。
大きめのぬいぐるみは隣のブースに。
これだけ鶴丸国永グッズが集まるのもなかなかの圧巻ですね!
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藤森神社には鶴丸国永(写し)モチーフのグッズも用意
鶴丸国永(写し)を鑑賞したら、授与所へ。
北野天満宮が髭切グッズにめちゃめちゃ力を入れていたように、藤森神社もたくさんの鶴丸(写し)グッズを用意してくれています。
こちらは藤森神社オリジナルの鶴丸(写し)モチーフの御朱印帳(4種)。
▲こちらは奉納記念の限定御朱印帳。オリジナル御朱印・太刀「鶴丸」(本科)の押形・写しのしおり・ビニールカバー付きという充実っぷり!
ちなみに、この授与所でもらえるという「鶴丸マッチ」は、2018年11月13日夕方時点ではすでに配布終了となっていました。
公式ホームページには、マスキングテープや御朱印帳入れ、小刀などの他のグッズも紹介されていますので要チェックです。
藤森神社の鶴丸(写し)奉納記念御朱印はコチラ
▼藤森神社では鶴丸(写し)奉納記念御朱印をいただいてきました。
初穂料は500円。
台紙に鶴の模様が入っており、中央には鶴を模した鍔型の「鶴丸藤森」の文字と鶴丸(写し)の刀身の箔押しが配置されとても豪華!
大人気のため、タイミングによっては在庫がないことも。
公式ツイッター(@fujinomori505)は確認しておいた方がよさそうです。
▲こちらは通常の藤森神社の御朱印。
初穂料は300円。
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京都・藤森神社は鶴丸国永の写し目的でなくても見ごたえ十分の由緒ある神社
藤森神社は、1800年の歴史をもち、素戔嗚命(スサノオノミコト)や日本武尊(ヤマトタケルノミコト)をはじめ12柱もの御祭神を祀る由緒正しい神社。
菖蒲の節句の発祥の地としても知られ、広い境内には見どころもたくさん。
参拝者はやはり鶴丸国永(写し)の展示目的の女性が多いように見受けられましたが、刀剣の鑑賞後は境内をじっくり見て回るのも良いかもしれません。
▼刀剣鑑賞の基礎知識はこの雑誌が分かりやすく解説してくれています。
▼刀剣鑑賞には単眼鏡が欠かせません。
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藤森神社の基本情報
場所 | 〒612-0864 京都市伏見区深草鳥居崎町609 |
アクセス | 市バス「藤森神社前」下車(一日乗車券の範囲外) 京阪墨染駅下車徒歩7分 JR藤森駅下車徒歩5分 |
参拝時間 | 境内自由 社務所:9時~17時 宝物殿:9時~17時(最終入館16時45分) |
料金 | 無料 |
問合せ | TEL:075-641-1045 FAX:075-642-6231 HP:http://www.fujinomorijinjya.or.jp/ 公式ツイッター:@fujinomori505 |
その他 | 鶴丸国永(写し)の展示は平成30年1月20日㈯~〈約1年間〉 |
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- 特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」図録
- Wikipedia「鶴丸」