永平寺で修行体験④|参禅研修3日目!頑張ったご褒美に感激

参禅研修3日目のアイキャッチ画像
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曹洞宗大本山永平寺での3泊4日の参禅研修も折り返し地点を越えて3日目。

その模様をしっかりレポートしてまいります。

▼2日目までの内容はコチラ

1日目>>「永平寺で修行体験②|参禅研修1日目はオリエンテーション中心

2日目>>「永平寺で修行体験③|参禅研修2日目!本格的に座禅三昧の1日

▼申し込み方法・必要な持ち物についてはコチラ

>>「永平寺で修行体験①|参禅研修(3泊4日)の申込方法・持ち物

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参禅研修3日目のスケジュール

2日目の夜も体は疲れているものの、なかなか寝付けないまま朝(つっても真夜中)を迎えることとなります。

3:50 振鈴(起床)

4:20 暁天坐禅、行香後止静(坐禅始まり)

4:50 大開静(坐禅終わり)

5:45 法堂へ出発

6:00 朝課(読経)→朝参の拝(禅堂での朝の挨拶)

6:50 小食(朝食)

7:40 作務(掃除)

8:15 ストレッチ

9:20 止静(坐禅始まり)

10:00 経行(歩く坐禅)

10:10 止静(坐禅始まり)

10:50 放禅(坐禅終わり)

11:00 中食(昼食)

13:00 永平寺ダムへ散策

15:30 茶話会

16:50 入浴

17:25 薬石(夕食)

18:00 視聴覚資料鑑賞

19:10 止静(坐禅始まり)

19:50 経行(歩く坐禅)

20:00 止静(坐禅始まり)

20:15 普勧坐禅儀読誦

20:45 放禅(坐禅終わり)→明朝説明

21:00 開枕(就寝)

暁天坐禅から朝のおつとめまでに時間があったので、そこですかさず寝直したことは言うまでもありません。

3日目の午前中までは、2日目とほぼ同じ内容で進行。

だんだん修行の辛さが身に染みてきて心折れそうになっているのを見透かされたのか、午後からは意外なアクティビティが待っていました。

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雲水さん・お坊さんたちと永平寺ダムへ散策

なんと、午後は雲水さん(修行僧)・お坊さんたちと永平寺ダムまで散策に行きましょうとのこと!

(境内の案内とどちらにするか選べましたが、みんなでダムを選択。参禅体験が終われば、いくらでも境内は見て回れますからね。)

ちゃお
やったー!久しぶりのお外だ~!太陽だー!

なんて喜びましたけど、きっと雲水さんたちは本当に数か月ぶりの外出なんでしょうね。

ちゃお
道中はしゃいでらっしゃった雲水さんたちのお姿に、アラサー女、ほろりときてしまいましたよ。

この時ばかりは私服に着替え、スマホなどの持ち物も使用OK。

永平寺の奥に1時間ほど進むと、紅葉の美しい山々に囲まれた永平寺ダムが現れます。

永平寺ダムの画像

雲水さんたちともお喋りして色々気軽に聞けるので、とても楽しかったですよ。

指導に当たってくださっているときとは違って、雲水さんたちも普通の男の子なんだな~という一面が垣間見られました。

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茶話会でざっくばらんにお話

ダムへの散策から帰ってきたら、今度は茶話会。

お茶とお饅頭をいただきながら、一人一人修行体験の中で芽生えた疑問などをざっくばらんに雲水さんやお坊さんに質問できる交流タイムです。

お時間は限られていましたが、ほんの些細なことから、仏教についての疑問、自分の心の在り方など深いことまで、「自分の疑問はみんなの疑問」として扱っていただけたのが有難かったです。

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大広間で永平寺についてのビデオ鑑賞

入浴と薬石(夕食)を済ませ、続いてのアクティビティは永平寺についてのビデオ鑑賞。

50分程度の2018年4月にNHKで放送された永平寺についてのドキュメンタリー番組です。

永山絢斗のナレーションで、テレビ放映などを目にされた覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は私、9月に永平寺を旅行で訪れた際にこのビデオは観ているんですが(大広間で常に流されてる)、3日間修行体験をした後で観ると、また違った視点で楽しむことが出来ました。

指導に当たってくれてる雲水さんたちは映ってないのかな、なんて探しちゃいますしね。

▼DVDも10月下旬に発売されたばかり。要チェックです。

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参禅研修3日目のお献立

それでは皆さんお待ちかね、参禅研修3日目のお献立の発表です。

小食(朝食):お粥、梅干し、たくあん、胡麻塩

中食(昼食):紫と芋のご飯、味噌汁、たくあん、豆腐じゃが(肉じゃがの豆腐ver.)

薬石(夕食):キノコの炊き込みご飯針ショウガのせ、おふと豆腐とねぎの味噌汁、胡瓜の漬物、なます、煮豆、がんもどき・おふ・こんにゃく・茄子・蕗の煮物、胡麻豆腐の揚げ出し、お菓子2種(揚げ昆布、おやき)

小食・中食と、2日目夜に引き続き坐禅しながらの食事でしたので、自然と食べるペースが速くなりました(笑)

もうね

ちゃお
味わってる場合じゃねぇ!一刻も早くこの半跏趺坐(足の組み方)を解きたいんだ!

って思いながら必死に匙を口に運んでいました。

通常の坐禅が1回につき40分なのに対し、食事の時間が前後のお作法も含めて1時間弱ですから、食事で座禅組んでる時間の方が長いんです。

食事が辛いなんて思ったのは人生で初めてでした。

3日目の薬石は応供台での御馳走

「食事が辛い」と嘆くのも、実は3日目の中食まで。

3日目の薬石は「応供台」という広間で、お客様用の精進料理をいただけちゃうんです。

内容としては、参籠体験での夕食と同じではないかと思われます。

通常の薬石が「ご飯・味噌汁・たくあん・おかず2品」なのに対し、「ご飯・味噌汁・漬物・おかず4品・お菓子2種」と圧倒的豪華さ!

しかもお客様用料理なので、野菜もきれいな形のまま使用されています。

きっとこの端材が修行僧の食事に使われるんですね。

写真に収められなかったのが残念です。

薬石でのお菓子の画像

▲お菓子だけはお持ち帰りでした。餡子の入った草餅風のおやき(門前町でも購入可)と昆布を結わえて揚げたもの。

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参禅研修3日目の感想

正直なところ、3日目の午前中が1番辛かったです。

坐禅で組んでいる足の痛みに耐えかねて、もう逃げ出したいくらい(笑)

でもさすが数々の参禅体験者を迎え入れてきた永平寺ですから、午後からはダムへの散策を含めて様々なアクティビティを用意してくださっていました。

丸2日頑張ったご褒美を与えられたかの如く、最高に楽しかったですね。修行体験に来たんですけどね(笑)

修行に励む雲水さんたちの意外な側面も見られて、本当に貴重な体験でした。

また茶話会にて、私自身がある亡くなった方に対する苦しい気持ちを打ち明けたところ、布教師のお坊さんがきちんと向き合ってお話してくださいました。

それだけでなく、この日の晩、廊下でこのお坊さんから

「何が出来るわけではありませんが、私はあなたのお話を覚えておきますからね」

とお声を掛けていただけました。

亡くなった方への悲しみが消えるわけではありませんが、お坊さんのお気持ちに、ほっと心が温まるのを感じました。

ああ、これが慈悲(仏教での愛)なんだなと。

この出来事だけでも、本当に修行体験に来てよかったと感じられました。

お坊さんのお言葉は、一生忘れません。

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▼申し込み方法・必要な持ち物についてはコチラの記事をチェック!

>>「永平寺で修行体験①|参禅研修(3泊4日)の申込方法・持ち物

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