人生に疲れたら永平寺:参拝前に知っておきたいことなど総まとめ

永平寺のアイキャッチ画像
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悩めるメルコ
何が不満ってわけでもないけど、なんとなく毎日モヤモヤしてるんだよな。

ちょっと気持ちを切り替えたい、曇った心を晴らしたい、そんな方には曹洞宗大本山「永平寺」への旅行をおすすめします。

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曹洞宗大本山「永平寺」とは

永平寺唐門の画像

曹洞宗の開祖道元禅師によって寛元2年(1244年)に開かれた、坐禅修行の道場。

横浜市にある總持寺とともに曹洞宗大本山として、道元禅師の教えを伝え続けています。

山に囲まれ、敷地内には永平寺川が流れ、俗世から隔絶された永平寺では、150名程度の雲水(うんすい)と呼ばれる修行僧が厳しい修行の日々を送っています。

歴史ある寺院の建造物を見学しながら、修行僧の生活を身近に感じられる永平寺は、他の寺院参拝とは一味違った経験を与えてくれます。

只管打坐(しかんたざ)、日常のすべてが修行という教え

曹洞宗の教えの中心にあるのが「只管打坐」という考え。余計なことは考えずに、ただひたすら坐禅することで悟りに到達しようというものです。

修行僧たちは多くの時間を坐禅に費やすだけでなく、日常のすべてを修行と捉えています。

1回ごとの食事にも深い感謝の気持ちを捧げ、私たちが日常生活でなんとなくやり過ごしてしまうすべての行為を心を込めて行い、自己の鍛錬に繋げているのです。

同じような日々の連続に消耗している人こそ、この修行の様子に触れてみましょう。日常を改めて見つめ直すと新たな気付きを得られるかもしれません。

大本山永平寺の基本情報

こちらは2018年10月10日現在の情報です。

所在地

  • 〒910-1228 福井県吉田郡永平寺町志比5-15
  • 電話:0776-63-3102

アクセス

  • 公共交通機関利用の場合、JR福井駅東口発着の永平寺ライナーの利用がオススメ(永平寺まで直通30分)
  • 自家用車の場合、町営駐車場(有料)やお土産屋さんに併設されている民間駐車場を利用できます。
  • 詳しいアクセスについては、「禅の里、永平寺:アクセス方法」のページに大変詳しく書かれていますので御参照ください。

参拝時間

  • 5~10月:8時~17時半
  • 11~4月:8時半~17時

年中無休。朝の行持によって参拝時間が変わることもあるため、「【公式サイト】大本山永平寺ホームページ」を御確認ください。

拝観料

  • 大人:500円
  • 小中学生:200円
  • 障がい者手帳をお持ちの方:200円
  • 未就学者:無料

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女子一人旅的レビュー:23/25点

永平寺のレビュー画像

アクセスとランチのバリエーションにはちょっと難点がありますが、その他は満点!時間とお金が許せば何度でも行きたくなる、なんなら修行に行きたくなるくらい心震える場所でした。

オススメ度:5点

770年余の歴史を重ね、大勢の若い修行僧が俗世から離れた生活をしている永平寺。

悟りを求め、禅の精神に基づき行われる修行には、あの故スティーブ・ジョブズ氏も生涯憧れ続けたと言います。

↓こちらの本がジョブズのバイブルだったそう。

「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(日本編)」でも2つ星の評価を得ており、観光地としての評価は世界レベル。

永平寺を取り巻く自然、内部の歴史ある建造物、そこで修行する僧侶たちの生活。永平寺のすべてが、忙しい現代人にふと自己を内省するきっかけを与えてくれます。

人生の岐路に立ったとき、日常に疲れを感じたとき、日々が何となく過ぎているなと感じたとき、是非足を運びたい場所だと思います。

女子旅向き度:5点

自然の発する癒しのパワー、歴史的建造物の隅々まで凝った彫刻、天井を埋め尽くす極彩色の日本画、巨大なすりこぎや数珠、修行に打ち込む雲水たちの澄んだ眼差し……永平寺には、女子がきゅんとするポイントがたくさんあります。

厳かな空間においてフォトジェニックなんて言葉は不釣り合いですが、思わず写真を撮ったり、目に焼き付けておきたい光景に出会えることは間違いありません。

おひとりさま度:5点

山の中にあるお寺と言えどきちんと整備されていますし、参拝時間が日中に限られ、参拝客もかなり多いので、女性が一人で参拝したとしても全く問題は無いと思います。

ただし、永平寺の庭園である寂光苑の奥や愛宕山を登るコースなどは観光客も少なめなので、十分に警戒しておいたほうがいいと思います。

アクセス良い度:4点

公共交通機関でも自家用車でも行くことはできますが、電車やバスの本数は少なめ、駐車料金も発生するうえちょっと遠い場所にあるということで、☆4つの評価とさせていただきました。

近くのランチ度:4点

永平寺は精進料理がおいしいことでも有名ですが、一般の観光客がランチに食べることはできません。泊りがけの参籠修行・参禅修行に申し込めば、いただくことが出来ます。

門前町の画像

永平寺の門前町には、名物の永平寺そばや胡麻豆腐を食べられるお店がたくさん。ランチに困ることはまずないでしょう。

生ごまどうふソフトクリームの画像

ランチのほかにも、名物の胡麻豆腐がトッピングされたソフトクリームなども味わえます。

ランチの場所には困らないとは思いますが、メニューのバリエーションには欠けるため、☆4つといたしました。

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永平寺参拝前に知っておきたいこと

せっかく永平寺参拝に行ったのなら、隅々までしっかり楽しみたいですよね。

より貴重な体験をするために、参拝前に知っておきたいことをまとめました。

参拝受付前に庭を散策しよう

永平寺の奥には、多くの観光客が見落としてしまう隠れた名所がたくさんあります。

永平寺の隠れた名所「寂光苑」は荘厳で心落ち着くパワースポット」の記事を参考に、是非、参拝受付をする前に散策してみてください。

永平寺の隠れた名所「寂光苑」は荘厳で心落ち着くパワースポット

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座禅や写経などの修行体験もできるよ

永平寺では順路にそって参拝するだけでなく、実際に雲水さんたちが行っている修行を体験することが出来ます。

おすすめは坐禅。

詳しくは「永平寺の座禅体験(日帰り)に挑戦!痛くないけど心が引き締まるよ」の記事に書きましたが、当日受付OK。

所要時間も50分程度ですので、お時間があれば是非体験してみてください。

また、泊まり込みでの本格的な修行体験もできちゃいます。

>>「永平寺で修行体験①|参禅研修(3泊4日)の申込方法・持ち物

永平寺で修行体験①|参禅研修(3泊4日)の申込方法・持ち物

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永平寺の座禅体験(日帰り)に挑戦!痛くないけど心が引き締まるよ

2018.10.08

御朱印帳は事前に預けておこう

永平寺は観光客も多いため、御朱印をいただくには参拝前に御朱印処に御朱印帳を預けておく必要があります。

吉祥閣(参拝受付)の入口右手にある御朱印処で、整理券に必要事項を記入し、志納金を添えて御朱印帳を預けましょう。参拝後に引き取りに行くのを忘れないでくださいね。

広間で雲水さんが永平寺の説明をしてくれるよ

参拝順路の最初に通る、正面に巨大な永平寺の案内図が掲示された広間では、雲水さんが永平寺の解説をしてくれます。

ちょうど説明が終わった休憩のときなどに、この広間を素通りしてしまう方もいますがもったいない!

実際に永平寺で生活する雲水さんのお言葉で、これからの参拝がより楽しくなる、より深い事情が分かるようになる説明をいただけるのは有難いことです。ちょっとだけ待ってみましょう。

雲水さんのお姿を写真に撮ってはダメ

初めに説明を受けることではありますが、永平寺内の撮影は自由。しかし、雲水さんたちのお姿は写真に撮ってはいけないとのことです。

夢中になって写真を撮っているとうっかり写りこませてしまいそうですが、気を付けましょう。

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永平寺の見どころ

永平寺を訪れたら、外したくない見どころをまとめました。

絵天井の間(傘松閣)

傘松閣(絵天井の大広間)の画像

参拝順路にそって最初に立ち入るのが傘松閣(さんしょうかく)の2階部分にある「絵天井の間」。

ここで見るのは156畳の大広間の天井を飾る、230枚の美しい日本画。昭和5年(1930年)当時の著名な画家144人による作品だそう。

ある5枚の絵をすべて見つけると願いが叶う

この230枚の絵の中から、次の5枚の絵をすべて見つけると願い事が叶うと言います。

見つけると願いが叶う5枚の絵
  • 白い鯉
  • 黒い鯉
  • 金の唐獅子
  • 緑の唐獅子
  • 栗鼠(りす)
私はすべて見つけることが出来ました!

白い鯉

白い鯉の絵の画像

黒い鯉

黒い鯉の絵の画像

金の唐獅子

金の唐獅子の絵の画像

緑の唐獅子

緑の唐獅子の絵の画像

栗鼠

リスの絵の画像

ずっと天井を見続けていると首が痛くなるので注意。適度に休憩しながら見つけてくださいね。

廻廊で結ばれた七堂伽藍

永平寺全景図の画像

「伽藍」とは、寺院の建物のことで、僧侶が修行をする清浄な場所という意味があります。

「七堂伽藍」とは、禅宗寺院が以下の7つを特に主要な伽藍として指し示す言葉。

七堂伽藍
  • 法堂
  • 仏殿
  • 僧堂
  • 庫院
  • 山門
  • 東司
  • 浴室
永平寺は、この七堂伽藍を中心に建物と建物を廻廊でつなぐ形をしています。渡り廊下ですべての建物がつながっているんですね。しかも、この七堂伽藍の配置は、坐禅を組んでいる人の形を模しているというから驚きです(法堂が頭、仏殿が心臓)。

法堂

法堂の中の画像

七堂伽藍の一番奥にある、住持が説法する場所。朝課(朝の読経)や各種法要儀式の場所でもあります。

仏殿

仏殿の中の画像

曹洞宗のご本尊であるお釈迦様が過去・現在・未来の姿で祀られています。正面と左右上部の彫刻が繊細で見事なんです。

大庫院

大庫院の画像

お食事を用意するところ。韋駄尊天が祀られています。韋駄尊天はとても足が速いので、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにという意味が込められているそうです。

山門

山門の天井の画像

永平寺最古の建物。天井は複雑に木材が入り組んでいます。

雲水さんは生涯に2回だけ、この門をくぐることを許されています。修行を始めるときと、終えるとき。

四天王の画像1 四天王の画像2

山門内部の左右には、厳しい形相の四天王が立っています。入山する者に「厳しい修行に耐えるだけの覚悟があるのか」と問いかけているそうです。

三黙道場

僧堂、東司(お手洗い)、浴室の3つは「三黙道場」と呼ばれ、一切の私語を禁止されています。特に修行をするための大切な場所とされているそうです。

僧堂については、ちょうど雲水さんたちが出入りしていたのと、他は場所が場所なので写真無しです。残念。

承陽殿

七堂伽藍には入っていませんが、重要な建物がこの承陽殿。道元禅師を奉祀する御真廟で、曹洞宗の聖地とも言われる場所です。

雲水さんたちは、承陽殿をまともに見たり、前を普通に横切ってはならないとされています。前を通るときは必ず合掌して頭を下げていらっしゃいます。

私もこの承陽殿に差し掛かった時、前を歩く雲水さんたちが厳かに合掌・低頭で通られたので、びびってそれに倣いました。あんまりびびってたので、まともに見物することも写真を撮ることも忘れたほどです。いつかきちんと見たいなあ。

巨大なすりこぎと巨大な数珠

永平寺には見逃したくない巨大なアイテムが2つありますのでご紹介。

大すりこぎ棒

大すりこぎ棒の画像

大庫院の前にある巨大なすりこぎ。こちらを3回撫でると、料理上手になったり、ご機嫌取り上手になったりするそうです。

チュウべえ
「胡麻擦り」が上手くなるってことですね。ダジャレか。
ちゃお
あ!だから永平寺の名物は胡麻豆腐……!?

巨大な数珠

大きな数珠の画像

祠堂殿の入口上部には、巨大な数珠が掛けられています。巨大すぎて全体像がカメラに収まりませんでした。

長さ18m、重さ250kgだそう。落ちてきたら怖いですね。

護美箱

護美箱の画像1

永平寺内の建物は、どこを見てもピッカピカ。

それもそのはず、毎日雲水さんたちが修行の一環で廻廊の雑巾がけなどのお掃除(作務)をなさっているんです。

護美箱の画像2

廻廊にはこまめにゴミ箱が設置されているのですが、すべて「護美箱」と表記されています。「美しさを護る」箱だなんて、素敵な表現ですね。

ちゃお
廻廊にはいったい何個の護美箱が設置されてるんだろう。

修行僧の生活を間近に感じられるよ

観光客の参拝中でも、雲水さんたちの修行は行われています。説明で聞いた通りのことを聞いた通りの場所で実際に行っている様子が分かるんです。

時刻を知らせる鐘の画像

時刻を知らせるため、この鐘(?)を鳴らしている雲水さんのお姿も拝見することが出来ました。

実際の修行の様子を間近に見ながら寺院を参拝するなんて、他ではなかなかできないこと。

決して修行の邪魔になることの無いよう、きちんとマナーを守って参拝しましょう。

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大本山永平寺の御朱印はこちら

大本山永平寺の御朱印の画像

▲大本山永平寺の御朱印は、大きく「承陽殿」と書かれたこちら。

お寺の御朱印ならではの梵字の印と堂々たる筆遣いがとても印象的。

お納めは500円。

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俗世から離れた空間でリフレッシュしよう

帰り際に御朱印帳を受け取った際に、係の方から「忘れて帰っちゃったかと思ってたのよ」と笑われるくらい長い時間を永平寺で過ごしてしまいました。

それくらい日常を忘れて、俗世を離れて、永平寺という荘厳で清められた空間にいるのは心地良かったです。日々すべてのことに感謝の気持ちを捧げ、一瞬一瞬を丁寧に生きていけたら、きっと爽やかな心で生きて行けそうですね。

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