物を処分したり、人間関係を整理したいのにできない人は、強い執着にとらわれているのかもしれません。
断捨離という言葉の「離」には、「物への執着から離れる」という意味があります。
できれば不要なものや人との縁を手放して、もっと自分が生き生きする生活を手に入れたいものですよね。
今回は、人や物への執着を手放す方法と考え方についてお伝えします。
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目次
執着とは、物事にとらわれて視野が狭くなっている状態
そもそも執着とは、どういう状態のことを言うのでしょうか。
例えるなら、もう壊れてしまった思い出の品を捨てられなかったり、愛情の冷めた恋人といつまでも別れられなかったりすること。
執着とは、特定のものごとにとらわれて、ほかの選択肢が見えなくなっている状態と言えます。
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何かに執着するのは人間であれば当然のこと
物事に執着するのは、あまり良い心の状態とは言えません。
しかし、何かに執着するのは人間であれば当然のこと。執着という心の状態を生み出しているのは、心の奥底にある「不安」や「恐怖」だからです。
不安や恐怖が無ければ、人は生きていけません。「怪我をするかもしれない」、「命を落とすかもしれない」と自己防衛するのは生き物であれば当然です。
生きることに執着しているからこそ、人間は生きながらえているというワケです。
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執着することのデメリット
生き物として、何かに執着するのは自然なこと。
しかし、執着が強すぎるのは考え物です。
本当に必要なものを得られない
一度強い執着を抱いたものを、人は簡単には手放しません。
本当はその人にもっと相応しいものがあるかもしれないのに、今握りしめているもの以外の選択肢が見えなくなってしまうのです。
自分の心の状態を悪化させる
執着は、時に対象の物や人に対する「期待」を生み出します。
例えば高額な美容クリーム。
メルコさんのセリフの1文目が執着、2文目が期待を表しています。
もし効果が感じられないのであれば、別のクリームに切り替えるのが合理的。でも「高かったから」「もったいない」とその美容クリームに執着しています。
さらに、「高かったから」、使い続ければ効果が出る「かもしれない」と、執着を正当化する事実が起きることを「期待」しています。
この期待に物が応えてくれれば問題ないのですが、なかなか上手くいかないのが人生というもの。
期待が裏切られたとき、その人の心は深く傷つき、苦しみます。
人間関係も同様。
例えば、ダメ男な彼氏。
女癖が悪かったり、金遣いが荒かったり、暴力的だったり、どうダメかは想像にお任せします。
ここでも1文目が執着、2文目が期待を表しています。
「また彼氏ができるとも限らない」という不安からダメな彼氏に執着し、その執着を正当化するように「いつかは変わってくれるかもしれない」と期待する。
どんなにメルコさんが尽くしたとしても、彼氏を変えることはできません。変わるのは本人の意思によってのみ。
執着を期待で正当化したところで、望んでいる結果が得られるとは限りません。期待が裏切られたと分かった時、メルコさんはきっと婚期を逃して泣き叫びます。
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人や物への執着を手放す方法
特定のものごとに固執しないで、自分にとって本当に必要なものを選べるようになりたいですよね。
執着を手放すためには、以下の3つの手順が必要です。
- 執着に気づく
- 自分が本当に欲しいものは何か考える
- 視野を広げる
自分の執着に気づく
まずは自分が何に執着しているのかに気づきましょう。
物事に執着している人は、自分が特定のものに強くこだわっているということに気付いていないことが多いです。
自分を客観視して、自分の中の執着する気持ちを見つけましょう。
自分が本当に欲しいものは何か考える
執着の根底には「不安」があるんでしたよね。
自分の中の執着する気持ちに気づいたら、何が不安で執着しているのかを考えてみましょう。
不安の原因が分かれば、自分が本当に欲しいと思っているものが何なのかが分かります。
視野を広げる
自分が本当に欲しいものが分かったら、今執着しているもの以外の選択肢を考えてみましょう。
視野を広げて、より自分にとって最善の答えはないか探すのです。
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執着を手放すための考え方
自分の執着に気づき、本当に欲しいものについて考え、視野を広げる。
簡単なステップのように見えますが、凝り固まった執着を捨てるのはなかなか難しいもの。
これからご紹介する方法で、日頃から意識して考え方のクセを修正してあげると、より執着を手放しやすくなります。
「今、ここ」に集中して不安から解放される
執着の原因である「不安」。
不安が生まれるのは、未来への心配や過去の辛い経験が元となっています。
起こるか分からない未来の心配事や、繰り返すか分からない過去の出来事にとらわれず、「今、ここ」で起きている現実に目を向けることで、不安を少なくすることが出来ます。
具体的な方法として有効なのが、マインドフルネス瞑想。
「今この瞬間」に意識を向けながら深呼吸することで、余計な雑念にとらわれないクリアな思考を手に入れることが出来ます。
▼マインドフルネス瞑想の具体的なやり方については、こちらの記事にまとめていますので参考にしてみてください。
>>「幸せな人は知っている!マインドフルネス瞑想の効果的なやり方」
▼「禅」の世界では古くから取り入れられている坐禅も、物事を深追いしない、受け流す心の鍛錬になります。禅宗のお寺で実際に体験してみるのも良いかもしれません。
日帰り>>「永平寺の座禅体験(日帰り)に挑戦!痛くないけど心が引き締まるよ」
泊まり込みで坐禅三昧>>「永平寺で修行体験①|参禅研修(3泊4日)の申込方法・持ち物」
自分を客観視する癖をつける
自分の執着に気付いたり、自分が本当に望むものを突き止めるには、自分を客観視する必要があります。
冷静に自分の感情を観察し、より良い選択肢まで自分自身を導いてあげることで、執着から解放されるのです。
先ほど紹介したマインドフルネス瞑想を続けていると、脳の偏桃体という感情を司る器官に良い変化が起きると言われています。感情的でなくなり、冷静でいられるようになるとのこと。
自分を客観視する癖をつけるためにも、マインドフルネス瞑想を習慣化したいものです。
自分以外のものをコントロールしようとしない
執着に伴って生まれる感情「期待」。
特に人間関係において目立ちますが、人は誰かに「期待」すると、期待通りの結果を得るため相手をコントロールしようとしがちです。
しかし、メンタリストDaiGoさんのような人間心理のプロでもない限り、相手に自分の期待通りの行動をとってもらうことは不可能。
自分以外のものはコントロールできないことを肝に銘じて、無用な感情の乱れを予防しましょう。
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おわりに:執着を手放す魔法の呪文
- 執着に気づく
- 自分が本当に欲しいものは何か考える
- 視野を広げる
執着を手放す方法と考え方についてお伝えしました。
執着を手放すのは感情との戦いでもあるため、なかなか時間がかかると思います。
しかし、この記事を最後まで読んでくれたあなただけに、より簡単に執着を手放せるようになる魔法の呪文をお伝えしたいと思います。
その魔法の呪文とは……
執着しているものごとではなく、手放した後に出会うかもしれない明るい未来に期待を向けるのです(明るい未来なら「不安」を伴わないので考えてもOKです)。
世の中にはたくさんの選択肢があり、何を選ぶかはあなたの自由。
▼断捨離の「断」を実践する具体的な方法についてはこちらの記事にまとめています。
>>「断捨離したいけどできない人にオススメの「物を増やさない」方法3選」
▼執着を断ち切る強い心を育てる「マインドフルネス瞑想」のやり方はコチラ。
>>「幸せな人は知っている!マインドフルネス瞑想の効果的なやり方」
▼ちゃおが執着を断ち切った経験談はコチラ
>>「コテとカールアイロンを断捨離したら自分らしさに自信が持てた話」
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