曹洞宗大本山永平寺での参禅研修(3泊4日)に行ってきたので、詳細をレポートします。
▼3泊4日の参禅研修への申し込み方法・必要な持ち物についてはコチラの記事を御参照ください。
>>「永平寺で修行体験①|参禅研修(3泊4日)の申込方法・持ち物」
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集合前に腹ごしらえと参拝を済ませよう
集合時間が13時なので、お昼ご飯を済ませておく必要があります。
永平寺の門前街には食事のできるお店がたくさんありますので、そこで福井県のソウルフードであるおろしそばとソースカツ丼のセットをいただきました。
参禅研修中は精進料理をいただくので、しばらくお肉とはおさらばです。
永平寺に到着したら、参拝券を購入する受付口にて「参禅研修の参加者」である旨を伝えます。
すると、通常の参拝客が通る入口ではない方(入口向かって左手)に通されるので、そこで案内を待ちます。
初めに受付にて書類を書き、集合場所を案内されます。
集合時間まで時間があるようなら、境内の参拝もOK。
11月は紅葉の見ごろ。
こんなに美しい場所でこれから修行するのかと思うと、感慨深いものがあります。
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参禅研修1日目のスケジュール
1日目は以下のスケジュールで進行。
13:00 集合、研修会場(吉祥閣4階)へ案内、着物に着替え
13:30 礼作法・坐禅の組み方についての説明
15:30 応量器(食器)の使い方についての説明
16:40 薬石(夕食)
17:50 入浴
18:20 自由時間
19:10 止静(坐禅の始まり)
19:50 経行(歩く坐禅)
20:00 止静
20:15 普勧坐禅儀読誦
20:45 放禅
21:00 開枕(就寝)
次から次へとやることが盛りだくさんで、休憩する暇もありません。
私が参禅した2018年11月9日~12日には、男性10名、女性9名が参加していましたが、1日目はほとんど誰とも話すことが出来ません。
それくらい、参禅研修の場には緊張感が漂っていました。
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1日目に習うこと
永平寺での生活に慣れるため、基本的なお作法について勉強します。
礼作法
まずは「禅堂」という、雲水(修行僧)たちが修行を行う僧堂を模して造られた研修施設の中で礼作法を習います。
中心となるのは「三進退」と呼ばれる3つの基本的な作法と「三拝」の仕方。
- 合掌(がっしょう):「お手ての皺と皺を合わせて幸せ」ないわゆる合掌よりも高い位置(指の先が目線の延長上)で肘を張って手を合わせる
- 叉手(しゃしゅ):鳩尾(みぞおち)の位置で左手を親指を中に入れて握りこみ、右手を開いて左のこぶしに重ねる。肘を張る。
- 法界定印(ほっかいじょういん):へその前あたりで右掌を上に向け、そこに左掌を上に向けて重ねる。右手の親指の先と左手の親指の先をくつけ、たまご型を作る。
道元禅師様が祀られている承陽殿の前やお釈迦様のいらっしゃる仏殿の前、坐禅するとき、食べ物をいただくときなどに合掌・低頭(礼)します。
移動する時の手は叉手。
坐禅中は手を法界定印に組みます。
- 合掌・低頭(礼をする)する
- その場にしゃがみ込み、額を床につける
- 両掌を上に向けて頭の両側にもって来る
- 両掌を下から上へと押し上げる
- 立ち上がり、元の合掌した姿勢に戻る
- ①~⑤を3回繰り返し、最後に合掌・低頭する
三拝は法堂での朝のおつとめの時、禅堂での朝の挨拶の時に行います。
これらのお作法を、具体的にどの場面でどのような作法を行うのか、実践しながら学びます。
坐禅の組み方
永平寺の座禅では、坐蒲(ざふ)と呼ばれる敷物を使います。
はじめに4日間使う坐蒲とその下に敷く布を選ぶのですが、
▲こちらのように、ビロード素材で大き目・柔らかめのものが使いやすいという事前情報があったため、すかさず理想のものをゲット。
結跏趺坐または半跏趺坐にて座ります。
以前日帰りの坐禅体験をしたのですが、この参禅研修の方がより本格的。
日帰り坐禅体験の時には無かった警策(きょうさく:ペーンって叩かれるやつ)も今回はあります。
※自分からお願いしない限り叩かれることはありません。意外と痛くありませんが、眠気覚ましや気合を入れるにはちょうどいいです。
座っている時間も長いですし、「経行(きんひん)」と呼ばれる歩く坐禅も行われます。
また、夜の座禅では「普勧坐禅儀」という曹洞宗の開祖である道元禅師様が書かれた座禅についての書物をお経のように音読します。
本物っぽい雰囲気に
って気持ちになりましたが、ああ、そんな気持ちが2日ともたないなんて、この時は思いもしませんでした……。
▼日帰りの坐禅体験については以下の記事を御参照ください。
>>「永平寺の座禅体験(日帰り)に挑戦!痛くないけど心が引き締まるよ」
東司(トイレ)の使い方
東司(トイレ)に入るにも、お作法があります。
東司・浴室・禅堂は「三黙道場」と呼ばれ、私語は禁止。
トイレを利用するにも、東司の前に祀られている烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)に合掌・低頭してから入ります。
また、貸与を受けている袴については東司に入る前に脱いで手すりに掛けておかなければなりません。
応量器の使い方
応量器とは、修行僧が使用する食器のこと。
「マトリョーシカのように(実際に雲水さんが使っていた表現)」大中小のお椀が4つ重なっており、袱紗に包まれています。
付属品としては匙・箸・刷(せつ)と呼ばれる釈状の器をきれいにする道具・布巾・箸袋があります。
この応量器を食事のたびに作法に則って並べ、食事が終わった後も清めて収納していくのですが、覚えるまでが大変。
しかも小食(朝食)・中食(昼食)・薬石(夕食)で少しずつ作法も異なるので、空き時間などに練習する必要があります。
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1日目の薬石(夕食)の内容
気になる1日目の薬石(夕食)の内容を発表しちゃいます。
- 白米
- 味噌汁(野菜の切れ端)
- たくあん
- 人参と椎茸の煮物
- キャベツのサラダ
修行体験中の食事内容は、3日目の薬石を除いて、雲水さんたちの食事内容と全く同じものとなっています(調理場は異なります)。
小食(朝食):お粥・漬物・ゴマ塩
中食(昼食):ご飯・味噌汁・漬物・おかず1品
薬石(夕食):ご飯・味噌汁・漬物・おかず2品
4日間通してみて、味噌汁には基本的に野菜の切れ端や豆腐・おふ等の端材が使われていることが分かりました。
命(食材)を無駄にしない大庫院(台所)の精神が垣間見えて感動したのを覚えています。
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永平寺修行体験(3泊4日の参禅研修)1日目の感想
1日目はオリエンテーションということもあって、観光気分が抜けないまま終えることとなりました。
見るもの触れるものすべてが新鮮で、まだワクワクした気分で元気に過ごすことが出来ていたように思います。
さすがに21時就寝ともなると、興奮もあってなかなか寝付けません。
まさかこの睡眠不足が、2日目の午後からの試練を呼ぶことなど、この時の私は思いもしていなかったのでした。
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▼永平寺で使われている坐蒲はコチラ。ビロード素材・大き目・柔らかめのものがオススメだそうです。
▼永平寺が監修している精進料理のレシピ本もあります。
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