長くて辛いと思っていた永平寺での修行体験(3泊4日の参禅研修)も、早くも最終日。
その模様をお伝えしていきます。
▼申し込み方法・持ち物はコチラ
>>「永平寺で修行体験①|参禅研修(3泊4日)の申込方法・持ち物」
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参禅研修4日目のスケジュール
修行体験最終日のスケジュールはこちら
3:50 振鈴(起床)
4:20 暁天坐禅、行香後止静(坐禅始まり)
4:50 大開静(坐禅終わり)
5:05 法堂へ出発(※この日だけ白足袋または靴下なし。素足で朝の境内を歩くのは辛かった……)
5:30 朝課(朝のおつとめ、読経)→朝参の拝
6:35 小食(朝食)
7:40 作務(清掃、応量器洗浄)
8:20 感想記入
9:00 開散
朝が早いので、開散時間もとっても早かったです。
坐禅も、朝のおつとめも、作務も「ああ、これで最後なんだな」と感慨に浸りながら丁寧に行いました。
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参禅研修4日目のお献立
最終日のお食事は小食(朝食)のみ。
小食(朝食):お粥、梅干し、たくあん、胡麻塩
普段の生活ではなかなか食べない白粥も、こんなに味わい豊かなのだと感じられたのは修行の成果でしょうか?
応量器を扱うのも最後ですから、一つ一つの動作を丁寧に。
感極まりすぎて、坐禅による足の痛みも感じないくらいでした。
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担当の雲水さんたちから感想のお言葉をいただいて開散
作務を終え、自分たちが使用した応量器を洗浄。
広間に集まって修行体験の感想を書いたら、預けていた貴重品を受け取り、娑婆に出る身支度を。
最後に集合して、担当してくださった雲水さん・お坊さんたちから一言ずつ感想のお言葉をいただきます。
なんと、取り仕切ってくれていた雲水さんは、今回が初めての中心的な立場での指導だったとのこと。
とても堂々とされていたので初めてとは思えませんでしたが、「皆様から貴重な経験をさせていただき勉強になりました」だなんて言われたら、アラサー女ちゃお、うっかり涙腺が緩みそうになりました。
実はこの雲水さん、9月の旅行で日帰り坐禅体験をした時にも担当してくださった方。
私のことも覚えてくれていたそうで、勝手に親近感を抱いていたのです。
道元禅師の教えでは、こういったお仕事もすべてが修行。
とはいえ、自分たちの修行の時間を犠牲にしてまで、公務を優先して指導に当たってくださっていたと思うと、本当に感謝しきれないです。
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開散後は永平寺の境内を見学
修行体験最終日は平日ということもあり、永平寺から福井駅に向かうバスの始発まで1時間半程度あります。
最後に参禅研修の参加者全員で記念写真を撮り(仲良しw)、三々五々好きに境内を見学。
受付で荷物を預かっていただけるのがとても有難かったです。
天気も良く、紅葉が一段と美しい日でした。
私は9月に見ることが出来なかった愛宕山からの永平寺の眺めを楽しむ計画だったのですが、事前に雲水さんから「その恰好じゃ行けなくもないけど……」と渋い顔をされたので断念しました(笑)
愛宕山に上るなら、ガチの登山装備をしていったほうがいいそうです。ここ重要!
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修行体験(参禅研修)の感想
「俗世から離れると言ってもたかだか3泊4日、そうそう何かが変わるんだろうか」と思う方も多いと思いますが、変わります!
スマホを始めとする一切の情報媒体から離れ、800年前から続く修行を丁寧に行っていく。
尊いものに手を合わせる。
目の前の食事に命を感じながら感謝していただく。
そして、一緒に修行に取り組む人々の中に仏様の姿を見る(優しい方ばかりでした)。
人生の一瞬一瞬を、こんなに丁寧に送ったことがあっただろうかと思える4日間でした。
まあ、真剣に取り組むかどうかで個人差はあると思いますけど。
せっかく修行体験に来たんだから、一生懸命集中して取り組もうじゃないですか。
ちなみに、娑婆(しゃば)に出て最初に食べたのは、焼きサバの押し寿司でした。しゃばだけに。
腹6分目の精進料理生活は、身体がとても軽くなって最高でしたが、やっぱり動物性たんぱく質が恋しくなってしまうちゃおなのでした。
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▼お家でも精進料理の日を作りたく、永平寺の精進料理本を購入しました。
▼修行から帰ってきても、坐禅は続けてます。ビロード素材の大きめ柔らかめがオススメらしいです。
▼永平寺のドキュメンタリー。最新版が10月末に発売になりました。
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